※この記事は、ゲームのネタバレを含みます。
また、筆者は初見プレイです。
- OuterWildsのエンディングを考察してみる。
- 宇宙の眼って結局実在していたのか?
- 宇宙の眼について、分かっていることを整理してみる
- 宇宙の眼について推測してみる
- あのエンディングは何だったのか。
- まとめ
OuterWildsのエンディングを考察してみる。
最近プレイし始めたOuter Wilds。
プレイ日記の公開が追いつかないほどに土日に一気にプレイして、勢いでそのままクリアしちゃうくらいハマりました。
※プレイ日記は、書き溜めたモノを一日1記事で予約投稿してました。
おそらく、調査できるモノは全て調査し尽くして全クリできました。
そして、それでも不思議な部分が残るエンディングでした。
そこで、今回は Outer Wilds のエンディングについて簡単に考察してみたいと思います。
宇宙の眼って結局実在していたのか?
Outer Wildsのエンディングを語る上で欠かせないのが宇宙の眼についてです。
なんていうか、幻覚のようなエンディングだったからこそ、あの宇宙の眼は実在する場所だったのか、それとも幻覚だったのかをまずははっきりさせたいと思います。
簡単に宇宙の眼にたどり着くまでの道程をまとめると、灰の双子星のワープコアを Nomai の船に装着し、その状態で宇宙の眼の座標を入力してワープする、という感じ。
まず、この時点では宇宙の眼に実際に辿り着いていたと考えてよいと思われます。
というのも、宇宙の眼の座標は Nomai の軌道探査砲から発射された探知機が視覚的な特徴から特定したもの。
つまり、宇宙の眼は視覚的に確認できる状態で存在しており、位置情報も間違いないと思われます。
しかし、宇宙の眼に上陸して内部に入った後は、ひたすら不思議現象のオンパレード。
とても現実の世界とは思えない有様でした。
つまり最後に起きた事象は全て幻か、もしくは著しく量子の影響を受けていると思われます。
宇宙の眼について、分かっていることを整理してみる
ここで一度、宇宙の眼について分かっている事実を整理してみます。
第一に、宇宙の眼は宇宙そのものより古いということ。
これは Nomai が宇宙の眼の信号を解析して判明しています。
これについて、Nomai は「前の宇宙の遺物かもしれない」と推測しています。
第二に、宇宙の眼は観察しないと量子的に固定されない不安定な物質であるということ。
これは、量子の月の性質から判明しています。
では、量子であるとはどういうことかというと、これは「あらゆる可能性を内包している状態」と言い換えることができそうです。
実際に、宇宙の眼で話した Solanum も可能性という言葉を使っており、第六の場所では「観察することによって固定される」と言っています。
そして第三に、宇宙の眼の量子的性質は周囲に伝搬するということです。
これも第六の場所の Solanum が教えてくれた性質で、量子の月はおそらく宇宙の眼の性質を受けて量子化したであろうことや、各惑星の量子の石周辺がいずれ量子化するだろうことを教えてくれます。
厳密には事実ではなく推測なのですが、実際に燃え盛る双子星に量子化したサボテンがあったり、量子試練の塔では重力水晶も量子化していたので、量子的性質が伝播するのはほぼ確定と考えて良さそうです。
宇宙の眼について明確に分かっていることはこの3つのみです。
宇宙の眼について推測してみる
ここから先は、全て推測になります。
まず、先ほど分かっていることの整理で敢えて語らなかったことが一つあります。
それは、「宇宙の眼がこの星系に存在している」ということ。
Nomai の調査でも明らかになっていることではありますが、これは半分事実なのではないかと推測しています。
筆者の出した結論としては、「この宇宙の全星系に同時に宇宙の眼が存在している」ということなのではないかと思っています。
根拠は何一つありません。量子の月が観察されない限り色んな惑星の周りに同時に存在していたとも言えるような、似たイメージです。
そもそも「宇宙の眼」というネーミングからは、「宇宙を観察するもの」というニュアンスを感じます。
もちろん、劇中では「信号が眼に似ているから」という理由で Nomai が名付けたものでした。
ただ、メタ的に考えると制作者はなんらかの意味を込めてこの名前を付けたと考えられます。
そして、宇宙の眼が宇宙よりも古いという事実。
宇宙の眼は宇宙とは別次元のモノであると同時に、宇宙の全星系に存在していると考えることもできるかもしれません。
そして、宇宙の眼の性質が周囲に伝搬するということは、この宇宙そのものも量子的な性質を持っている可能性があります。
つまり、本来量子的にあらゆる可能性を秘めた宇宙は宇宙の眼に観察されることにより現在の形に収束しているのかもしれません。
まとめると、筆者の出した宇宙の眼の結論としては、 以下の通りです。
- 宇宙の眼は、宇宙とは別次元に存在しており、同時に全星系に存在もしている。
- 宇宙の眼は、あらゆる可能性を秘めた全星系の宇宙の観察者である。
- 量子性を持つ宇宙は、宇宙の眼に観察されていることによって固定されている。
あのエンディングは何だったのか。
プレイヤーが宇宙の眼の内部に入った瞬間、不思議現象のオンパレードが起きたエンディングでしたが、アレは一体何だったのでしょうか。
これも、事実は分からないので推測になりますが、宇宙の眼の内部に入ったことで量子もつれが起こり、プレイヤーも量子化したのではないかと思います。
量子もつれとは何かというと、燃え盛る双子星で起きた現象です。
Coleus もこの現象に遭遇しており、その時のことを「まるで自分も量子化したよう」と思い返しています。
観察されないと量子化したまま固定されないはずの宇宙の眼の内部に観察者が入った結果、観察者ごと量子化して一体化したのではないかと推測します。
つまり、エンディングのあの瞬間、プレイヤーは宇宙の眼であり宇宙の観察者でもあり、更にはプレイヤーに観察される対象でもあったという状態。
その結果、エンディングの森で超新星化していく数々の星系を観察できたり、プレイヤー自身と遭遇したりしたのではないでしょうか?
そもそも最後のあの森も木の炉辺に酷似していましたが、アレもプレイヤーと同化したことによって、プレイヤーの出自であり無意識の中にある惑星=木の炉辺のイメージに変化したと考えると量子の月の性質とも符合する気がします。
最後、OuterWildsVentures の仲間たちや Solanum と合流していますが、これは本当に謎。
本人だったのかもしれないし、本人ではなかったのかもしれません。
もしかしたら宇宙の眼は我々が暮す三次元より高位に存在している物質な可能性もあります。観察されない限り過去にも未来にも存在する的な。
そんな宇宙の眼と同一化していたために、時空が歪んで本物の Solanum と会えていた可能性もあります。
この部分は正直分からないことだらけですが、分かることもあります。
それはここに集まっていたのは全員星の観察者であったということです。
ゲーム的な都合で集められたメンツ、というのでも納得はできるのですが、木の炉辺にはもっと沢山の Hearthian がいたはずです。
最後は Solanum まで集合しているのに、なんで木の炉辺の Hearthian はいなかったのか。
これを考えた時に、このメンバーの共通項として観察者以外に思いつきませんでした。
そして、最後に出てきたあの謎の球体ですが、アレは新しい宇宙だったのかもしれません。
宇宙の成り立ちについて、Nomai はこう語っています。
つまり、宇宙はかつてはかなり小さくて、ビッグバンにより拡大して今の形になったと考えられています。
この辺は我々の住む宇宙ととてもよく似た成り立ちですね。
つまり、最後に出てきたアレは新しい出来立ての宇宙で、そこに飛び込むことでビッグバンが起き、プレイヤーは新しい宇宙の観察者になったんだと考えています。
宇宙の眼は宇宙そのものより古いので、もしかしたらプレイヤーのいた宇宙も、前の宇宙で似たようなことが起きて宇宙の眼で観察された結果固定されたモノだったのかもしれません。
正直最後の仲間たちが集まってからの部分は、どうとでも解釈できそうですが、筆者としての結論は出ました。
まとめ
ということで、エンディングに対する筆者の結論はこうです。
「宇宙の眼の内部に入ったことにより、プレイヤーは新しい宇宙の観察者として宇宙の眼と一体化した。」
こうだったらいいな。みたいな希望的解釈も含めてしまっていますが、個人的にはあのエンディングについてだいぶすっきりしたのでこれで終わりたいと思います。
エンディング後にこんなに考えたくなるゲームは久しぶり!楽しかったなぁ。